こんにちは、ゲーム業界3DCGデザイナーの鬼木です。(Twitterはコチラ!)
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将来CGの仕事をしたいけど絵が上手いわけでもないし無理かもな…
模写ならそこそこできるけどオリジナルのイラストとかは描けない…CGデザイナーとかできるのかな…
なんて人は結構いると思います。(ぼくもその一人でした)
先に結論から言いますとイラストが描けなくてもCGを仕事にすることはできます(なぜなら僕がそうだったから)
職業別の絵の必要性
CGと一口に言ってもモデリングやモーション、リギング、ライティングなどなど色々な職種に細分化されるので大抵は何かの専門職になるパターンが多いと思います。(ぼくの場合はキャラクターモデリング専門)
モーション志望だと必ずしも絵が上手い必要はないと思いますがかっこいいポーズとかは頭に入っていた方がいいのでフィギュアを色んな角度でクロッキーしてみるといいかもしれませんね。スケッチ的にサクサク描いて鍛えるのがいいと思います。
ライティングアーティストやコンポジター志望は絵がうまくないとちょっと難しいと聞きました。
絵というか色と光の組み合わせ、演出とかを作品に落とし込める能力ですね。理論立てたアートそのものの知識が不可欠です。
リガー志望は特にデッサンとかイラストとかは生かされにくいかなーと思います。ジョイントを入れる位置にも関わってくるので美術解剖学は必要だと思いますが
モデラー志望の場合、とりあえず就職できるレベルであれば自分でデザインができたりイラストが上手い必要は必ずしもありません。
ですが手描き風テクスチャの表現をする際には描かないといけないので絵が全く描けないのは入社後正直キツイです。
リアル系テクスチャなら3Dペイントツールや写真で、ある程度補完できるので画力自体はそこまでいらない気もしますがあった方がいいのは確かです。
模写やデッサンで観察力を鍛える
ぼくがモデラーなのでピックアップしますが仕事としてのモデリングに必要なのはイラストが描けることよりもまず観察力です。
資料やデザイン画をよく観察して、そっくりに3Dで再現できる力、とりあえずはこれが求められます。
つまり模写ならできる。という方であればひとまずはCGを仕事にできる素質はあると言えます。
もし今模写もろくにできないレベルであれば単純に観察力が乏しくCGをやっても上達しづらいのでとりあえずはデッサンや模写をしてみた方が学習効率はいいかもしれませんね。
描く対象はなんでもいいです。家にあるリンゴをデッサンしてもいいしイラストの模写でもいいです。写真模写とかもいいですね
オリジナルのイラストであればセンスは必要ですが模写はマジで誰でもできます。
ただ何枚も描けばいいだけです。毎日やればそんな長い期間かかるようなものでもありません。
ただし適当にやっちゃダメですよ。比率や輪郭の角度などじっくり観察してください。
本格的なデッサンだと描く時間より観察する時間の方が長いくらいですから
とまぁ必ずしもイラストがかける必要はないと言いましたが当然描けた方が幅は広がります。
デザイン画から見えない部分は自分で考えてそれらしいデザインで作らないといけない場合もありますからね。
キャラクターデザインやコンセプトアートが描けて0から価値を生み出すことができるアーティストが重宝されるのは言うまでもありません。
とりあえず就職できる程度であれば模写やデッサンができる程度でも十分ではありますがさらに上のキャリアを目指すのであれば0からデザインができるというのは相当なアドバンテージになるのは間違いないです。
ぼくも頑張らねば…
それでは、また次の記事で!