こんにちは、ゲーム業界でキャラクターモデラーをしている鬼木です(Twitterはコチラ!)
先日、こんなツイートをしました。
ゲーム系キャラクターモデラーになりたい人が習得すべきスキル一覧です
✅デッサン力
✅人体解剖学
✅SubstancePainter
✅photoshop
✅zbrush
✅ジョイント&スキンウェイト
✅UV展開
✅ポリゴンモデリング(業界でのシェア率高いのでmayaがオススメ)— 鬼木先生◆3DCGデザイナー×フリーランス (@oniking0719) 2020年5月3日
そこそこ反響があったので掘り下げて解説していきたいと思います!!
デッサン力
モデリングをする上で必要なスキルとして【観察力】というものがあります。
キャラクターモデラーの仕事内容として2Dイラストレーターの方が書いたキャラのデザインを模倣して3D化するといったことが多いのでモノを見て正確に再現するといった能力は必要不可欠です。
もちろんデッサンばかりして3DCGの技術がおろそかになってはいけませんが一生使える観察力のベースは時間のあるときに磨いておくと役立ちます!
デッサンについての詳しい効果は以下の記事をご覧ください↓
美術解剖学
ツイートには人体解剖学と書いちゃってますが正しくは美術解剖学です。(人体解剖学を美術に応用するために最適化したもの)
キャラクターモデリングでは人間(もしくは動物やモンスター)を3DCGで作るので筋肉の形状や骨格などを知っていないと説得力のある人体が作れず不自然なものになってしまいます。
3DCGで魅力的な作品を作るには知識と技術が不可欠ですが美術解剖学は【知識】です
美術解剖学もデッサン同様一生使えるスキルなので早めに習得しておくといいでしょう。
以下の参考書がオススメなので参考にして人体を作ってみて下さい。
Substance Painter
現在のゲーム業界では(2020年5月現在)Substance Painterというソフトでテクスチャを作成するのが主流になっています。
今後もしばらくはこのソフトが覇権を握ることが予想できるのでモデラーになりたい人は習得しておくとよいでしょう。
以下の動画教材で学べば初心者でも短時間で習得することができますのでご興味あればご覧ください。独学の時間を大幅に短縮できます。
Photoshop
SubstancePainterがテクスチャソフトの主流になる前はPhotoshopでテクスチャを作ることが多かったので活躍の機会は減りましたがPhotoshopもまだまだ現役です。
色調加工や模様をパスで作成。画像を切り貼りして合成したり地味に色々使うのでデザイナーの一般常識としてこのソフトも身に着けておくべきでしょう。
ZBrush
スカルプトソフトのZBrushです。
ポリゴンモデリングだけでは表現しきれない細かいディテールを表現するために使います。
ゲームではスカルプトした高密度な情報をテクスチャとして作成しリッチな見た目にしているのでモデラーならZBrushの習得も不可欠ではないかと思います。(ただしアニメタッチなものばかりの仕事であればあまり使わないかも)
操作のクセが強いので他の3Dソフトを使ったあとだとかなり使いづらいかもしれませんがPS5などのハイエンド表現が増えている昨今強力な武器になることは間違いないでしょう。
ジョイント&スキンウェイト
ゲーム業界ではキャラクターモデラーがモデリングした後のセットアップまで担当するケースが多いです。
モデルに骨をいれてキレイに動かせるように影響範囲を調整していきます。
おそらく初心者がCG学習でつまづきやすいポイントの一つではないでしょうか。
情報が少ないうえに複雑で面倒な作業なので挫折しやすい難関です。
そんなときにはコチラのジョイント&スキンウェイトを解説した動画教材を参考にしてみてはいかがでしょうか?
私が作成した動画教材なのですがゲームの仕事でやっている手法を解説しているので参考になると思います。メッセージでのサポート付きです。
UV展開
キレイなテクスチャを描くためにはキレイなUV展開が必要です。
最近はテクスチャソフト側で自動でUV展開してくれる機能もあったりしますが狙い通りのテクスチャを効率よく描くために手動でのUV展開も基礎教養として身に着けておく方がよいでしょう。
ポリゴンモデリング
最後にポリゴンモデリングです。
最終的にゲームモデルとしての利用を想定するならアニメーション前提のキレイなトポロジーを意識しなければなりません。
それにゲームでは容量との兼ね合いもありますからできるだけキレイな見た目かつ軽いデータでモデリングするローポリモデリングの作法も身につけておきましょう。
(以下の画像は趣味で作ったものなのでローポリ具合が中途半端ですがイメージとして)
ちなみにポリゴンモデリングで使用するソフトですがゲーム業界への就職を前提とするなら業界シェア率の高いMayaがオススメです。
ただし社会人でゲーム業界転職を目指している人にとってはmayaはかなりソフト代が高くて難しいと思うので作品作りは無料で使えるBlenderなどで代用していいかもしれません
※学生ならmayaの無料の学生版ライセンスが使えます
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・デッサン力
・美術解剖学
・SubstancePainter
・Photoshop
・ZBrush
・ジョイント&スキンウェイト
・UV展開
・ポリゴンモデリング
これらのスキルを身につけられるとゲーム業界のキャラクターモデラーとして働けるようになります。
覚えることが多くて大変ですがゲームのキャラクターを作るというのはとても面白い仕事なのでがんばる価値はあると思います!がんばってください!
それではまた、次の記事で!!